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SEP /OCT/NOV-2000 / FEB./ MAR./APR./May(1)/May(2)-2001
(以下過去ログアップ中) Jan




'01-7-26 (Thu.)


毎週楽しみにしていたマーケットも今日で行き収め。だけど、そんな淋しいココロを吹き飛ばすかのようにアンティーク市は賑わっていました。仲良しになったテディーベアー屋さんが居なくなってしまっていたのに留守をしていたひと月の時の流れを感じたり、古本屋さんでまた買い込んでしまいそうになったり(本はまとめて船便として送り出した後だったので、もうこれ以上買わない!って心に誓っていたのにもかかわらず。)

全てを引き払うというのは、こんなにも大変なことかと実感しております。事務手続きやらなんやらと。こんな時に、急に洗濯物をガシガシしたくなるとはどういうことだ!と呟きながら、夜中にカレッジのランドリーを往復したり、とやたら滅多ら忙しい時間を送っております。日曜日に帰国します。それでは皆様、常夏の日本で!

See you soon.



'01-7-25 (Wed.)


旅から帰ってきて早々、帰国準備に忙しい毎日。ひと月で何も変わっていないような街並みでも、工事中で封鎖されていた道が舗装されなおしている場所には、新しい風が吹いているのを感じます。

出発前は22:00過ぎでも空はまだ明るかったのに(!)やはり夏至から遠ざかるにつれ、日暮れも早くなってきました。それとは反比例して、日中の陽射しの眩しいこと!ハンギングバスケットのお花たちもキラキラ光って綺麗。



'01-6-20 (Wed.)


Encaeniaは、9th Weekの水曜日に行われる名誉博士号授与式です。今年はWTO事務総長 Dr Gro Harlem Brundtlandに大学から名誉学位が授けられたとか。出発前の慌しい中ちょっと見てきました。



'01-6-19 (Tue.)


今夜はフラットメイトに夕食を作ってあげて、ささやかなハウスパーティーでした。初めて出会う味のオンパレードに、みんな funny/interestingの連発でした。中華材料店で見つけた厚揚げ豆腐を使った炒め物は、意外と和風だしが大好評だったのだけど、こんにゃくはかなり倦厭されました。うわーっ、なんじゃこの触感はって思われたかなー。何よりも、日本風のカレーは喜ばれました。元々洋風だから舌にあうみたい。

Provost(学長)面接も終わって、これで晴れて全ての行事を終えました。旅支度も大分整って、旅立ちまで12時間。ザルツブルグ(オーストリア)からミュンヘン(ドイツ)に抜け、スイスを横断した後、リヨン、パリを通ってイギリスにユーロスターで帰ってきます。ザルツブルグまでは、最近流行りの「フリーチケット航空」を利用して飛ぶのですが、これがたった18ポンド(約3500円)と破格の値段。その代わり、航空券も発券されなければ、座席指定もないどこまでもフリーな飛行機なのです。リコンファームをしても、まだちょっと心配。オーストリアからは、インターレイルパスという欧州に6ヶ月以上住んだ若者用の安いパスを使った鉄道の旅。ワクワク、ドキドキ。それでは、行ってまいります。






'01-6-17 (Mon.)


土曜日は薔薇の公園を散歩しにロンドンへ。肌寒いジメジメとした陽気にもかかわらず、雨上がりの雫をこぼして、色とりどりの花びらが艶やかな香りを届けてくれました。旅支度のため、ロンドンにあるジャパンセンターで「るるぶドイツ」を購入。(るるぶ以外ドイツの情報誌がなかったからー。)日本円での定価の倍するのでかなり迷いましたが、背に腹は変えられぬ。日本の旅行ガイドほど優れたものはないです。断言しましょう。写真は綺麗だし、地図は見やすいし、細かい情報満載だし。紙の質も群を抜いています。イギリスの旅行ガイドで高画質写真付だと、やたらめったら重くて旅行に持っていけるどころの騒ぎじゃないのです。

そして昨日は、ハウスメイトのラヴァニアと日本定食屋さん「えだまめ」に行って「豚キムチ丼」を食べました。うわー、おいしい!と涙する日本人。インドと日本のウェディング話で盛り上がる女の子達。ブライダルホワイトは女の子にとって永遠の煌めきですね。ふふ。

そして今日は、電話会社との契約交渉やら、自転車の売却交渉をして午前中が過ぎてゆきました。自分は営業むきじゃないと実感。自転車も値切られてしまったです。それでも、同じカレッジの男の子に乗ってもらってると考えるだけで、かわいい自転車への愛着も昇華されるような気がするので、よしとしましょう。買値の半額以上は戻ってきたわけだし。(万万歳)

こうして、徐々に帰り支度を進めると淋しさばかりが自分の中にあふれてくるような気がします。「出会いの天使とさよならの天使は手を繋いでやってくる」とは、大好きなおーなり由子さんの言葉。さよならの天使は、また出会いの天使をつれてきてくれるはず。






'01-6-14 (Thu.)


Worcester Collegeのフォーマルホールです。他のカレッジの荘重な造りに対して、うちのカレッジのホールはパステルグリーンを基調としたファンタジーの世界で可愛いと評判。ちょっと鼻がたかいのです。そして、今年でカレッジを去る私にとっては、今日が最後のフォーマルディナー。

また、今日は、一年の研究生活最後のチュートリアルでした。論文の結論部を添削してもらい、雑談をして一時間が過ぎた後、最後にふっとドクターが手を差し伸べてくれました。充実した一年だったでしょう?西洋的な論文の組み立て方をはじめ、たくさんのことをあなたは身に付けられたと、知ってるからね。そう言って私の手を握ってくれたドクターの手の温かさに、涙がこぼれそうになりました。一年前に入学審査で出したエッセイ昨日を読み返したら、自分の書いたはずのものなのに、ちっとも何を意図しているのか分からなくて失笑しちゃいましたと話すと、顔をクシャクシャにして笑い返してくれたこの先生は、私のこの一年の一歩一歩を誰よりも間近で見てきてくれたのだなぁと、ただただ感謝で胸がいっぱいになって。素晴らしい師とめぐり合えて、本当に私は幸せでした。

実は、初めてドクターとお会いした時に、京都美術館のポストカードとフォルダーケースをお土産に持っていったのですが、「私はお土産は頂かない主義なんだ!」と受け取ってもらえなかった経緯があります。(結局ポストカードだけ1枚好きなのを選んでもらったかも)ところが今回、お正月に帰国した時に大阪の美術館で買って来た中国近代絵画コレクションのアルバムを、先生に差し上げるか、図書館に寄付しようと思って持っていくと、大喜びで「下さるの!?なんて優しい、素敵だ、有難う!!」と受け取ってくださいました。このコレクションは、先生が興味のある台湾の三大名家林家の宝物の一部で、北京故宮博物館と、台湾と、そして大阪に収蔵されているらしいのです。尊大な教授が多いと言われているオックスフォードで、知的好奇心の塊のような両目をいつも輝かせている熱心な教授に出会えて、本当に嬉しかった。こうして半日たった今も、ドクターのことを書いていると、なんだか涙ぐんでしまいます。

留学生活もあとわずか。水曜日から、欧州に旅に出ます。ビールとソーセージでお腹をいっぱいにしながら、ハイジに会いにアルプスへ!






'01-6-13 (Wed.)


Sheldonian Theatreでコンサート

現代クラシック作曲家であるJonathan Clearkの新曲お披露目公演にコーラスで参加しました。
オーケストラの後ろにいたので、自分の歌以外の間ずっと管楽器部隊の様子を観察していると、ホルンの担当が、全く落ち着きのない男の子で、自分の出番ギリギリまで調整してきて、一呼吸もおかずに速攻でハーモニーに参加するという離れ業を成し遂げてました。感心。でも、見ているほうがハラハラ。

豪華なシェルドニアンの天井を写真におさめてきました。
こちらからどうぞ








'01-6-12 (Tue.)

今日中に終わるはずだった論文は、教授の「うん、この部分要らないからもう3パラグラフくらい書き直してね」の一言で木曜日まで延長されることとなりました。ヌホ。今日はNew Collegeでのディナーだったので、気落ちしつつ集合場所までトボトボ出て行き(だって本来ならもう終わってルンルンで乾杯する予定だったから)友達に「superviserを満足させられなくてさぁ…」とぼやくいてみると、みんな笑い飛ばしてくれました。友達の存在ってありがたすぎる。(感涙)

14世紀に建てられたにもかかわらずNew Collegeとはこれいかに、と落語のネタになりそうですが、お庭に色とりどりの花が咲き乱れてとても綺麗でした。食事は中級。(日本のレストランではありえない味、と評しておきましょう)

食後は庭にワインとチョコレートを持ち出しておしゃべりとジョークに花をさかせたり、チャペルを見学しに行ったり。試験や論文の憂さ晴らしのしすぎでみんな顔が真っ赤。(特にポートワインの瓶を抱えてた、ポロリに似た友達)だんだん薄暗くなってきても一向にお開きにならないので、翌々日に試験を抱えた子と抜け出してきました。帰りに何人かが家の前を通るはずなのに、まだ声が聞こえないということはその後パブやバーに行ったに違いない。大学生は万国共通で底なしです。

帰りがけにカレッジの薔薇の匂いを楽しんできました。真紅、オレンジ、ピンク、白、黄色と様々な種類が一斉に咲いて綺麗。




'01-6-10 (Sun.)


ストーブ再加熱。
ビューティフル・メイは去って、また冬が来そう。
4℃ってなんですか。うぉ。
6月に雪が降る事だって、7/8月がどうしようもなく寒い夏だってあるよとみんないう。
4月までの陰鬱な空気を一掃するかのような5月の綺麗な陽射しを愛してたのに、何処へやら。

夏至がだんだんと近づくこの頃では、ちょっと夜更かしした3時過ぎにはしだいに空が明るくなってくる。
この写真を撮ったのが3:40a.m.頃。
気分的に寝不足です。








'01-6-09 (Fri.)

お昼に図書館ワークを無理やリ終わらせてロンドンに上京(!)し、今夜はシェイクスピアのグローブ座で観劇しました。ここは16世紀末から17世紀はじめにこの付近に存在したグローブ座を、昔のままの姿で再現したという素朴な造りの野外劇場で、劇(『リア王』)は夕暮れの空の下で演じられました。日の長い季節ですから、開演の7時30分はまだまだ明るく、休憩あたりから客席にも電気がつきました。途中、ジャンボジェット機が薄闇になっていく空を横切って行くのが、古式床しい劇のやりとりや音楽とあいまって、なんとも不思議な雰囲気をかもしだしていたのでした。

平土間(円形劇場の地面部分)の立ち見客に、劇中でひっくり返したバケツの水が飛んできたり、観客を押しのけて王達が登場したり、兵士が逃げていったりという演出もさることながら、舞台と客との境目が取っ払われているように感じるのは、客席も舞台も同じ自然光のもとにあるというこの劇場ならではの効果なのです。舞台との一体感ほど楽しいエンターテイメントはないですね。

ちなみに、再建の際、資金集めに一枚300ポンドで買ってもらったという屋外部分の床タイルには、なぜか日本人の名前が多かったのが印象的でした。

日本人はお金だけだして文化を解さないと、よく嘲笑の的になりますがね、嫌ったり野次ったりするくらいならお金も受け取らなければいいのです。(発展途上国への援助問題は別件として)
一貫性と論理性の欠如が一番恥かしい。自戒の意味もこめつつ。




'01-6-08 (Thu.)


イギリスの総選挙は労働党の勝利により、ブレア政権の続投が決まりました。写真は3候補の顔をモチーフにしたelection chocolateです。このセンス!本当に、やる時はやる国ですね。だけどペロペロなめるのも、割ってかじって、最後に口の部分だけが棒に残るのも怖い…。

昨日に引き続いて、他のカレッジのフォーマルディナーに招待してもらいました。これも歴史と伝統のあるWadhamカレッジの素敵なホール。白を基調としたステンドグラスの光が、どっしりとした木造の天井を照らして、美しい限り。奥のテーブルが教授達のためのハイ・テーブルです。



'01-6-06 (Wed.)


写真、暗いのですが、画像処理して明るくすると雰囲気が打ち壊れてしまうのです。ちょっと身体を動かし、角度を変えてごらんくださいませ。手前にいる友達の顔がかろうじて見えるくらいがベストです。

オックスフォードの伝統の一つが“フォーマル・ホール”と呼ばれるディナーです。多分この風景は何百年もほとんど変っていないことでしょう。

ホールと呼ばれる食堂には、一段高くなった教授用の長テーブル、すなわち“ハイ・テーブル”があり、その長テーブルと直角に学生用の長テーブルが広いホールに3列ほど並びます。学長や教授達は別室で食前酒などを飲んでから、ホールに入室し、それと同時に学生達は一斉に起立します。(私のカレッジは座らないで起立して待ちます。)ラテン語で食前の祈りが唱えられた後、着席し、その後はざわざわと談笑しながら食事をいただけるのですが、スターターから始まり、持ってきたワインを飲みながらメイン・コースへと全て給仕してもらうのが、ビュッフェスタイルの日本の学食と大違い。

ハイテーブルのメインコースが終わると、木槌で合図があり、全員また起立し、ラテン語で食後のお祈りが唱えられます。そして教授たちの後姿を見送った後は、学生達は無礼講となって賑やかになり、デザートを楽しんだり、誰かのバースデイだとハッピーバースデイを全員で歌ったり。

全員ネクタイを締め、(女性は割と緩やかなドレスコードだけれど)ジーンズは厳禁。その上に黒いガウンを着てこのディナーには出席するのです。

写真は、今日MCR(大学院学生会)のイベントで行ったクライストチャーチ・カレッジのフォーマルホール。さすが伝統と歴史と人気のある場所だけあって、その荘厳な雰囲気たるや息をのみました。外はまだ明るいのに、窓は全てステンドグラスで覆われ、灯かりも手元のランプしかないので薄暗く、室内は声も溶けてしまいそうな厳かさに圧倒されました。

ちなみに、ここのカレッジはルイスキャロルが教壇に立っていたことで有名で、このホールの中にアリスとウサギのステンドグラスもあるのですよ。近いうちにお目にかけましょう。(そればっかり)

最近、論文で忙しいのと、出かける機会が多くて、書きたいことと写真は溜まる一方なのに、全然「日報」にならなくて残念。うー。



'01-6-03 (Sun.)


Worcester College恒例のガーデンパーティーは、普段は立ち入りを禁止されているProvost's Garden(学長先生のお庭)で開かれます。今年のテーマはカリビアンスタイルということで、リズミカルなサウンドにのった気持ちのいい午後。昨夜来の雨も上り、樹々を渡る風が、手入れの行きとどかれた青い芝生と相まって一層爽やかに感じられます。

やわらかい陽射しを浴びながらシャンパンを片手に、イチゴをつまんだり、スコーンにいろんな種類のジャムをのせて楽しんだり。Pimmというアルコールをレモネードで割って、ミントやフルーツを入れたイギリスの夏の定番もお目見え。ちょっとだけ、キュウリの味(!)が強すぎましたが、それでもウレシイウレシイと大はしゃぎの私でした。その中でも、友達のご夫婦に赤ちゃんができたというスペシャルニュースが嬉しくて悶えてしまったです。みんな幸せな午後に、わたしも幸せ。

そうして、一年間のラスト二週間が始まります。試験と論文に追われて、普段はバカ騒ぎしている学生達もみんな静かに夜を過ごしているのです。かく言う私も、論文の最終稿仕上げで、泣きそうになりながらパソコンに向かい、電磁波を浴びまくっております。うぉぅ。そんな私を支えてくれているのは、実家から送られてきた一口羊羹です!親の愛の甘さに泣き、故郷の味に酔いしれ、しかし紅茶を飲むという邪道さです。あともう少しの頑張り。



'01-6-02 (Sat.)


英国国花の薔薇が咲き誇る季節となりました。ふんわりと風にのって漂ってくる香りと、その花びらの色艶の美しさに、ようやっとガーデニングに精魂込めるイギリス人の心に触れた気がします。冬の間、寒々しく窓際に蔓を巻きつけていた枝に、こんなに綺麗な花と深い森の色をした葉がつくとは…と大感激。

恋人が実家に帰ったら、ハナちゃんというワンコが待っていておさんぽに連れて行ったとか。うおーんと叫んでキューキューとイヌの子みたいに鳴いて羨ましがってしまいました。将来、イギリスに住むことが万が一あったなら、バラと芝生の手入れとイヌの散歩という典型的なイギリス人老夫婦の休日の過ごし方で余生を送りたい…と、ふと思ったりもしますが、でも老後だからこそお米と納豆とお味噌汁が無いと生きていかれないかもと思ったりもするのです。

今月で最後の英国日報になるかもしれませんが、どうか最後までお付き合いをば。